氷の悪女は妹から奪った婚約者の殉愛に堕ちる
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氷の悪女は妹から奪った婚約者の殉愛に堕ちる

真白燈/さんば

書籍化!

ネタバレ
2026年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 両親は病弱な妹に付きっきりで蔑ろにされてきた双子の姉の令嬢ヒロイン。鬱屈した劣等感を拗らせた彼女は一矢報いるため妹の婚約者を寝取ってしまう…という話。『はなさないで』の書籍化嬉しかったです。もともと真白先生の歪んだ性癖大好きで、もれなく本作も最高でした。ヒロインは幼少期より蔑ろにされてきたせいで自己肯定感激低(無に等しい)なうえに、破滅願望を併せ持つ危険な思想を持っていて、とてもじゃないけど恋愛小説のヒロインとして成立しないだろ的な女の子なんですけど、作家先生の腕ですよね。歪んでるけど愛が欲しいという相反する難しい感情をものの見事に書ききって下さったなと。輪をかけるようなヒーローの歪んだ執着、ヒロインの元婚約者の歪んだ駆け引き、妹の歪んだ敵対心など読み応えが素晴らしいんですよね。ヒロインは誰からも愛されない孤独だと嘆いてるけど、結局ヒロインの方がモテてるという。それを本人は最後まで気づかずに完結させるのも心憎くてたまりませんでした。ほんと歪んだ愛を書かせたら天才。大変おもしろかったです。
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