偏愛獅子と、蜜檻のオメガ【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
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偏愛獅子と、蜜檻のオメガ【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】

伽野せり/北沢きょう

性に振り回された人生に救いがあるとしたら

ネタバレ
2026年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主役2人の強い結びつきが確認できて良かったと思いつつ。。貴行氏の苦難を思うと胸が苦しい。
期待に応えて必死に生きる最中、オメガになって、オメガ性に振り回されて望まぬ妊娠し、たった1人で産んだ子を誰にも言わず手放した。
妻子の存在、子供の父親、家の教え。それらに縛られて緊急避妊や病院にもかかる選択肢もとれず、どれほど苦しんだのだろうか。もちろん子に罪はない。だが彼にだってなかったのに、罪を背負って生きたんだと思うと涙が出てくる。どんな思いで妻が産んだ子を育てのだろう、ましてや同い年だとすれば、手放した子を思い出さずにはいられなかっただろう。
死んでしまった彼には、責めも許しも関係ない。
それでも彼が経験しなくてはならなかった苦しみは全て、夕侑の幸せな人生に繋がって漸く報われるんだと思えて、その意味でも獅王の言葉が深く突き刺さった。
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