このレビューはネタバレを含みます▼
月本君(スマイル)は卓球の才能があるのに強くなることや勝つことに懐疑的です。楽しかったり、面白かったりすればいいそうです。
ですが、顧問の小泉先生(バタフライジョー)の熱烈な指導を受け入れていきます。なぜそのような決断をしたのか。
様々な理由がありそうですが、大切な人のために高みを目指すことに決めたのかなと感じました。
先生の過去の選手時代のエピソードに彼なりに思うところがあった。自分のヒーローである星野君(ペコ)の力を覚醒させるために強くなる必要があった。
スポーツ選手はエゴイストでないと生き残れないイメージがありました。みんながそういうわけではないと物語を通して教わった気がします。
対戦では表情を変えない冷静さで、相手に真剣に挑むようになります。勝負事から離れた時、月本君にとって卓球とは、人と人をつなぐコミュニケーションのツールであったのだと思いました。内面は人への想いで溢れていたのかもしれません。
感情が読みとりにくい月本君の要所で見せる優しさにホロッとしました。卓球がテーマの映画を観るために読み始めましたが、すごく心に残る物語でした。