エリート宰相様に拾われたので、男装して秘書をすることになりました
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エリート宰相様に拾われたので、男装して秘書をすることになりました

浅田京磨/桃城猫緒

メッテルニヒでなくてナポレオン2世が彼氏

2026年5月11日
最後まで読んで結論は、主役ツグミにとって運命の相手はナポレオン2世ナポレオン・フランソワ・ジョゼフ・シャルル・ボナパルトだなと感じた
そしてこの漫画はオーストリア帝国やハプスブルク家やましてやメッテルニヒではなくナポレオン親子の為の物語だ
ナポレオン2世ライヒシュタット公、劇中では“チビのナポレオン“とまで呼ばれている子供の鷲を自称する皇帝二人の血を引いた運命の子と出会ってからツグミは目的意識を持つようになっている
彼女は気付いていないのだ、彼女が求めているのはメッテルニヒと共に居るオーストリアではなくナポレオン2世と共に暮らすオーストリアだという事
この物語はメッテルニヒとツグミが愛し合う事には至っていない
ツグミが愛しているのはナポレオン2世だと判断する

だからナポレオン愛好者にこそ推薦するがオーストリアの人物は、あまりにも扱いが酷いよ
フリードリッヒ・ゲンツはただの解説役、ラデッキーは登場しただけ、
ゾフィー妃の夫フランツ・カール(ナポレオン2世の叔父)にはメッテルニヒが悪態を付いている程で
ゾフィー妃は宮廷権力を濫用している上に夫に不義を働いている、それはナポレオン2世の名誉を汚してはいないか
実際にはマリー・ルイーゼはナポレオン2世と何度も会っているしな、一時期まではナポレオンを愛していたよ

メッテルニヒという人物に対して小知恵が有るととても信頼のおけぬ下衆という印象が有る
しかしこの作品、史劇ではなくてファンタジーなのでメッテルニヒとナポレオン1世が抱く共通の苦悩が存在している
この作品ナポレオン1世がセントヘレナに幽閉されていながらも劇中の西暦1829年においても存命である、これでファンタジーだと分かる
最後に登場した陛下は、さすがに美丈夫であった
どう見ても風体の上がらない小男ではない
ツグミはナポレオン2世が書き上げた父への手紙を携えてオーストリアからセントヘレナまで命がけの船旅をしナポレオン1世と面会する
この作品でボナパルティストもといナポレオニック愛好者が最も興奮するのがこの場面である
「実は生きていたナポレオン・ボナパルトと対面する」という事だ、だから興奮を味わう為最初から通して読んだ方がいいのだ
そしてツグミの失望と絶望を我らボナパルティストの読者も味わう事になる
自分のようなナポレオン狂になら推薦できるファンタジー作品だ
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