レディローズは平民になりたい
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レディローズは平民になりたい

こおりあめ/ひだかなみ/木与瀬ゆら

主人公こそが黒幕に見えた

ネタバレ
2026年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完全にリリアナに感情移入してしまったのもあり、主人公が最後まで好きになれず、後半は特に好みとは言えませんでしたが、作家さんの腕と熱量は確かだと思います。最終巻の後書きで小説版3巻を勧めていらしたこともあって、この作品はあくまでレディローズ視点なので、この作品だけでは書ききれなかったというか、書くわけにはいかなかったのだと思います。モヤモヤが抜けず、原作小説に梯子してリリアナ視点で最後まで読んで号泣してきました。その後でこちらを読むとまた少しレディローズに対して寛容になれました。
リリアナは周りに恵まれていたからこそ自己犠牲を選び、他人を傷つけたことで自死の道を選ぼうとした。対してレディローズは前世も含めて周りに恵まれなかったので、他人を傷つけることに抵抗が無かった。だから隠れ黒幕にしか見えませんでしたが、確かに人間味は人一倍あって、5巻で「ゲーム感覚で生きた自分は、あれほど嫌悪していた他人を玩具と見ていた兄と同じだった」「他人の幸せのために己の身を捧げるのも厭わないような本当に優しい人に、優しいと言われるのが1番きつい」というこの2つの描写が妙に生々しくて印象に残りました。実はここがこの物語の核なのかな?というくらい印象的で、ぶっちゃけ最終巻はおまけ的な感覚で読んでいました。
レビューは低めの方が多いですし、主人公の性格のせいで私もモヤモヤから抜け出せませんが、それも含めて作品にハマったということなのかなとも思います。
ただこの主人公がとんとん拍子で恋愛も上手くいってしまったらリリアナ含め巻き込まれた人達があまりにも報われないので、私的にこの主人公には十分甘めなラストだと感じました。
途中離脱した方は是非リリアナの場合を読了後、またこちらに戻って読んでみて欲しいです。そちらにいくと謎も伏線もほぼほぼ明かされていますので!
WEB版の小説を読んだ時の後書きで、セス視点も書きたいとあったので、ここで回収されなかった伏線も本当は頭にちゃんとあるんだと思います。全てコミカライズして欲しい、、
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