空をまとって
」のレビュー

空をまとって

古味慎也

こら絶対見らなあかんよ!

ネタバレ
2026年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵で絵の世界を表現するって、すごい難しいことだと思ってました。
 僕はそういう漫画初めて読んだんですけど、めっちゃ上手く主人公の絵の成長段階が描かれてて、今この瞬間に何が変わったのかってのが、すごい分かりやすく描写されていてとても楽しかったです。
 現実の絵の成長っていうのは、こんなに綺麗にパッパって進んでいかないとは思いますが、とても夢を見させて貰いました。でもその成長も、主人公のヌードへの熱意と周りの教師の教え方とで勝手に納得させられて、んなわけないやろとなることもなく美しい進行だなと感じました。
 描き分けについてですが、もちろん主人公の絵だけでなく、その他の人々の絵もすごい多様で、それにデザイン科や彫刻科の絵まで描き分けてて、当たり前かもしれませんがこれは相当絵に対する理解が広く深く、主人公の成長と同時に作者の努力と才能の全貌が露になって来るような気がします。
 そして、主人公と共に成長していく周りの人間。主人公に出会うことで、その熱意に当てられて変わっていく、成長していく周りの人間が、すごい羨ましく思います。変わっていく自分、変わってしまった自分、変わってしまいそうな自分、何を取ってで怖いものです。そして、妙のように、本来は周りが変わっていけば自分は何が出来るの?と焦ってしまうものです。しかしみんなはその激流の中で、主人公の熱意を受け入れ、絵だけではなく自分そのものが成長しているように感じます。
 逆に、主人公は作品の中で1番絵が成長しているかもしれませんが、そういう意味では1番成長していないというか、変わっていないのも主人公かもしれません。全て一貫してヌードが好きで、伶さんが描きたくて、そのために一生懸命に成長してる。今回8巻を読んで、それが主人公の最終目標なんだって気付いてしまい、その上それを叶えてくれるとなると、これから主人公はどうなっていくのか、余計ワクワクドキドキさせられました。
 僕はこの作品に最初の3巻程の試読の際に一目惚れしてしまい、思わずデジタル漫画課金童貞を卒業してしまいました。
 僕には今のところ、この漫画の悪い所は何も分からず、こうやって好きなところをベラベラ並べるだけですが、難しいことやっとるのに面白くて、ほんっとにこの作品が好きになってしまいました。

この作品見らんやつは人生の半分、いや、9割損しよるけん、絶対に見らなあかん!
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