アルテ
」のレビュー

アルテ

大久保圭

面白いんだけど、モヤッとします。

2026年6月30日
ルネサンス時代、女性の生き方がひたすら押し込められていた時代に、絵を描く事をひたすら求めたお話。
アニメ化前に途中まで読み、アニメも見ました。

専門的な分野、時代の話はそれに関する前知識があるとだいぶ影響されてしまいます。それを踏まえると知識があるほど、気になったり鼻についたりしますよね…。

女性を否定して、髪の毛を切るのはいいのだけど、
だからと言って、何故不便だと認識した女性のドレスをずっと着用するのかな。荷車の時面倒くさがってましたよね。

とはいえ、今の日本人から見ると胸を強調したドレス、となるけれど胸を強調するデザインは(今まで欧州系はそうだけど)そこまで女性強調では無いのは知っていますが、やはり、何故ドレスを着続けるのか気になります。

まぁ、アルテ自身に聞いてもキョトンとして、ニパッと笑うだけになりそうですけど。

弟子入りするなら男の服を着ろ→弟子入り。周りが「え!坊主じゃなかったのか!」エピ→貴族女性としての出自を受け入れ、改めてドレスを着て活躍する。とか、そうゆう風に装い自体も使えたんじゃね?とかどうしても思ってしまいます。

ルネサンス時代のイタリアの風景、ドレス、貴族、生活を感じられるのは、とても楽しいですので初めて読んだ時はワクワクしました。

でもアニメ化で見た時、アルテのドレス姿と、がむしゃらだけの余りにも周りを見ていない様子に鼻がついてしまいました…。

工房の人達に否定されてもグイグイ入っていって(すぐでは無いですが)「お前ってやつは!」になるのも
そんな人ばっかりじゃないだろうに…と感じてしまいます。

ガンガン進む情熱は凄いですし、
「生まれた場所を選べない。受け入れて前を向いて生きていく」がテーマと思いつつ、最後は恋話はになっているような気もします。

間にある、サブキャラ達の心情がわかる、一枚ページ漫画は奥行きを感じて好きです。

とてもとても面白いんだけど、やはりどこかアルテ自身に嘘を感じ、そこまで推せません。
もう少し、いろんな部分に説得力があったら良かったんですけど。

とはいえ、ルネサンス時代の生活なんて、どこまで本当かどうか分かりません。
日本の漫画の多様性の一つとして時代物としてとても興味深いと思います。
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