その好きほんと。
」のレビュー

その好きほんと。

たき猫背

この切なさと愛しさの塩梅の絶妙なことよ!

ネタバレ
2026年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローしてくださった方のベスト4が私の好みとマッチしていて、その中の1冊だったこちらだけ読んだことがなかったので読ませていただき、それ以来大好きな1冊となったこちら。フォロアー様、よき作品を教えてくださり、ありがとうございます!ほんとに素晴らしい!この切なさと愛しさの塩梅!揺るぎない心強さは最後のほうに出てきます(はい、ある曲のタイトル完成です笑)。
高校時代のある出来事がきっかけで、絶縁状態となったふたり。長谷は大きな罪を背負いましたね。失ったものが大きかった。そして、ずっと引きずるというよりは忘れられずにいた。その出来事もその相手のことも。その相手というのが、偶然にも10年後に同じ職場で働くことになった灘口。一度失った信用は、そう簡単には取り戻せない。それを長谷自身もよく理解したうえで、灘口の告白に応えて付き合うことになるんだけど、互いが互いを好きな気持ちがあるのに、それを本気だと伝えることの難しさが…切ない。好きだけど、これは恋人ごっこ。そのうち潮時がくる。だって、俺は嫌われて当然だから。これは灘口からの復讐。でも、好きで好きで堪らない。恋人ごっこでも復讐でも、一時でも傍にいられるなら、それも甘んじて受け入れる。長谷の贖罪は、灘口からすればこれまた苦しい。そこに好きの感情がないと思っているから。切ないですな…実に切ない。そこにナイスアシストで出てくる灘口の幼馴染の育実。そうよ!長谷!灘口の口から、嫌いって言われてないでしょ。もう迷うな!真っ直ぐ捉えて突き進め!で、10年越しの想いがお互いに通じた時、もうおばさん感動の涙。おばさんの涙は綺麗なもんじゃないけど、灘口の涙がねぇ…尊いのよぉ。綺麗なのよぉ。悔しさとか愛しさとか後悔とか好きとかのいろんな感情が涙と一緒に溢れ出ているようで、なんかもうねぇ…じーんときました。
若気の至り…なのかもだけど、本来はとても面倒見がよくてナイスガイな長谷だけに、その後悔は大きかったんだろうな…と想像します。ましてや、好きな子を傷つけたんなら、尚のこと。偶然の再会だったけど、これは必然の再会。長谷、ちゃんと灘口に謝って許してもらえて、付き合ってもらえてよかったね。ほんと、今度こそ大事にしなさいよ。誠実な愛ほど心強いものはない!
6年前ですか…続きはないんでしょうか…長谷も灘口も大好きなので、甘々な2人をもう少し見たいなぁ…
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