傍観者の恋【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】
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傍観者の恋【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】

吉田了/ナツ/あき

優しい愛の形、あらすじからは想像つかない

ネタバレ
2026年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 病弱な姉に恋した幼馴染を好きになってしまい、偽装結婚を持ちかけるヒロインの話、みたいにあらすじで受け取ってたから、その病弱な姉がヒロインとネチネチ虐めをしたりされたり男をざまぁして新しい男と幸せになったりする、最近流行りのざまぁ系か??と高を括って読み始めたが、全然中身違いました。

優しい人たちが、優しいそれぞれの愛の形を携えて、
たまに嫉妬とかしちゃうけど、それをさせる相手を憎むのではなく、してしまう自分を恥じるような、
自分が愛した人の傍に居たい気持ちと、でも自分が関わらない愛した人の幸せを同時に願ってしまう、
優しくて優しいけど、人間くさい人達が、『愛した人』を想い合うストーリー

確かに最初は、姉を好きになった弟と、その弟(幼馴染)を好きになったヒロインの話から始まります。
でも、病弱な姉は意地悪じゃなくて、病弱でなにも出来ない自分を哀れんだりもしなくて、いつも前向きに頑張って生きてる。そして弟たち家族も、その姉をとても大切に支えてる。
隣家に引越してきたヒロインは、好きになった弟への下心も込みで姉に近付くけど、そのヒロインの人柄の良さに好きになってしまい、本心で大事な友人になってしまう。

それでも、好きな男のために時に姉を利用して、でも友人をこんな風に利用するなんて…と、自己嫌悪に陥り、でも好きな男が最期まで好きな姉と共にいられるように、自分の心を殺して粉骨砕身する。
それが、愛した自分が相手に出来る精一杯の愛情表現だから。

これは謀略ですか?人を愛しすぎたが故の献身ですか?

最初はヒロイン側からの視点で話が進むが、後半最後は男側からの目線でも話を振り返れるので、
それを踏まえた上でもう一周すると、もれなく一周目と同じく大泣きできる(笑)

個人的な考察だけど、
弟の『姉への許されざる気持ち』は本当に恋だったのかな。
それは、愛だったんじゃないかな。
姉のヒロインに対する気持ちは、描写が少ないけど、愛だったんじゃないかな。
それが、恋愛だったのか、親愛だったのか、家族愛だったのかは、読む人が決めて良いと思うけれど。

病院な姉と、弟と、ヒロインの、
幼馴染で、家族な3人が、愛した人と最期を迎えるお話。
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