ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~(コミック)
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ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~(コミック)

うれい逸/山田露子

ルッキズムの権化と誤解

ネタバレ
2026年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ええ、タイトルが出オチなんですよ。元々裕奈の性格的にハキハキと自分の意思を伝えるのが苦手、というのもあって、面倒くさい事になって行く。最初に出会った神父に「顔を隠す様に」とヴェールを渡されたのを、「そんなにも自分は醜い」とネガティヴ思考に陥って、周囲もそう信じ込んでしまう。発する言葉も悪い様に悪い様にと捉えられてしまい、蔑まれ、疎まれ、聖女の筈なのに過酷な「死のルート」を旅する羽目になる。ところが。隠してるつもりが、ちょいちょい見られてしまう顔が美しい(というより愛らしい?)事を知られるやいなや、暴言を吐いた者も手のひら返し。どころか性悪聖女からも妬まれ暴力を受ける始末。顔の美しい者が善だとでも言うのか。ルッキズムの権化の様な世界線。5巻で傲慢で美しい方の聖女とされたアリスはまさかの偽物だと明かされ、さっさと贄として殺されてしまう。そんな殺伐としたこの世界で。本物の苦労人である聖女アン、醜く嫌われ者だった先代の聖女の物語、苦労知らずでだってだってだもん女子だけど、イケメン・ラング准将に愛される祐奈、という三人三様の生き方を描きながら物語は進んで行く。ルッキズム云々は4巻まで、な感じかな。ラング准将は祐奈の心根に惚れているんだろうものの、祐奈の顔は男の庇護欲をくすぐるんだろう。それは少しだけ鼻につく。手のひら返しを怒ったりする資格が祐奈にあるのかな、と思わないでも無い。祐奈こそが唯一の聖女であり、この世界を救い。苦労して生きたアンはこの世界の破滅を願うのでいつか対決するのだろう。祐奈はイケメンに愛されてめでたし!は読めてるけども。このちょいちょい鼻につく感じを払拭してくれる程に、祐奈には成長して欲しいと切に願う。
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