このレビューはネタバレを含みます▼
こんなに泣いた作品は初めてかもしれません
心理描写と絵の表現がうますぎて、言葉少なくとも伝わる文学のような作品です。一人一人の心情が心を抉ってきて、涙が止まりませんでした。八尋は、人に恵まれていますね兄だけでなく親友にも。いうなればキハチはヤングケアラーでありアダルトチルドレンでもあるはず。それでも一貫して笑顔を絶やさず、キハチの人生を賭して愛情を注いできた八尋の成長に、キハチ自身が追いつけていなかった。キハチ自身に青春はあったのかな。この辺からも泣ける。学ラン姿で八尋の入学式に駆け付けてるキハチの写真が出てきます。制服の着方を見るとヤンチャな感じはあります。書かれてはいないけど、きっと家庭環境の歪みを表している一方で、八尋は一貫として育ちがいいきちんと感があります。こういうところにも、キハチの愛情が出ています。八尋はまっすぐ育った。陸上に集中できた。キハチは父親に似てますよね、八尋の父は別なのでしょうか。
中盤から、キハチは八尋の気持ちを受け入れているつもりだったけど、実は自分が八尋に依存していたということがわかり、そこからキハチの涙が目立ちます。
我慢強く賢い八尋。5年間キハチのために進み続けた八尋。ヘラヘラ見せているけれど繊細なキハチ。5年間前に進めなかったキハチ。
2人の幸せを願います。