私を探さないで、ひとりにしないで。[ばら売り][黒蜜]
Kimura/北郷海
このレビューはネタバレを含みます▼
親子や家族関係のトラウマは、どうあっても同じ境遇の人にしか理解されないんだなって改めて思います。
大なり小なり親を疎ましく思う。それは皆さんの心にはあると思いますが、大半の人は最終的に「家族だし」で丸く収まってしまうことにいつも疑念と嫌悪感がありました。
話して可哀想って思われたい訳じゃない。
不幸自慢をしたい訳じゃない。でもそれに今まで耐えてきた自分を否定しないで欲しい。勇気を出した自分を否定しないでほしい。反抗期なんて安い言葉でまとめないで欲しい。
自分の物差しで他人の家庭を測らないでほしい。
その元凶さえいなければ、もう少し生きた心地がするかもしれない。
今まで我慢した分、幸せになってもいいんじゃないか。
でもこんな自分が幸せになる事は許されない。自分自身が許されてはいけないと思ってしまう。
ほんの少しのアンラッキーさえも「ほらやっぱり自分は幸せに憧れるべきではなかった」と絶望する。
そうやって負のループにハマって絶望を繰り返す。激しい衝動に駆られて暴れてしまう。正気に戻ってまた絶望してしまう。
連絡先を消せないのは、まだ誰かに甘えたいと思う心と合わせて、恐怖心もあるのだと思う。
位置情報を探しているということは、まだ私は見つかっていない。
親戚を渡っているということは、まだ私にたどり着いていない。
でもなにもなければ、どこまで近づいているのか、もう見つけられているのかもわからない。
わからないくて四六時中怯えているのは苦しいから、逆に安心するために残しているのかもしれないですね。
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