スーパーの裏でヤニ吸うふたり
」のレビュー

スーパーの裏でヤニ吸うふたり

地主

複雑な感情

ネタバレ
2026年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 質の良い赤ワインのような作品。
なんとなく読んでみたらとても面白くて徹夜で最新巻まで読み進めてしまいました。伏線がいっぱいあって今後の展開が楽しみですが、中でも山田や佐々木の過去のトラウマをどう乗り越え、どう伝え合い、どう支え合い、二人の心がより一層とのように近づいていくのかが描かれていくのかが関心事。二人がどのように過去の出会いを確信するのかも楽しみで仕方がありません。「人を傷つけるのを恐れて自分が勝手に背負い込んで傷つくのは怠慢」というニュアンスの台詞があるのですが、本当にその通りだと深く納得しますし、「好きな気持ちを持ち続けたら必要なことは追いついてくる」というのも本当に素敵な台詞だと感じ入りました。佐々木のキャラ設定だからこそ、一生懸命仕事をやってきた社会人が語る説得力と自分が人を救ったその言葉にまた知らぬ間に自分も救われているというのが非現実的ではあるものの、素敵な着想だなぁと思いました。また、不器用でも魂を込めて一生懸命仕事に取り組んだもの同士でしか通じ合えない感情にとても共感します。読んでいて佐々木と同年代で同じく魂を込め仕事をしてきたものの社会を諦めてしまい、雇われることを諦めた身としてはとても複雑な感情になりました。佐々木さんのような人には本当に報われてほしいし、心身元気でいてほしい。
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