このレビューはネタバレを含みます▼
福祉のこと、社会の受け皿や障がいのある方に関して、私は素人なのでその辺はわからないです。
ただ、みいママやおばあちゃんの人となりなども自分と通じる部分が多かったため、最後まで読みました。
みいちゃんが死ぬ間際
お母さんに 「みいちゃんはママの宝物」と言われるシーンがあります。
真っ当な愛情を受けてきた方であれば
「宝物なら殴るなよ」という感想になると思います。
私は
殴ること=愛情がない とは思えませんでした。
私の母もみいママと似ていて、怒鳴ったり物に当たったりするパワータイプでした。
ただ、じゃあ私に対して、みいママはみいちゃんに対して愛情がなかったのか、と言われれば別の話だと思っています。
ああいった人たちの中で、愛情と暴力は完全に分けられているのではないかと。
宝物=物。とは言いますが、みいちゃんを人扱いしてない、ということでもないと思います。
みいママは「かけがえのない、何にも代え難い、」といった語彙がないです。
言葉にできないから殴ったり怒鳴ったりしていうことを聞かせるしかない。それを覚えれば殴った方が早いと学習します。単純に手段でしかないので、愛情云々の問題ではないんです。暴力を振るう当人からしたら。
私の母も祖母もおそらく何か特性があったと思います。(ほ と は を間違えたり、ローマ字が書けなかったり)
私はもうアラフォーですが、この歳になってようやく「こういう人なんだ」と母親のことに折り合いがつきました。
みいちゃんはただ無条件に愛されたかっただけですが、他人は中々その希望に答えられない。なので体を売る。
それをせずとも大切にされるムウちゃんに負けたくなかったという気持ちもよくわかりました。
みいちゃんが最後の最後に お母さんから宝物と言ってもらえて、とても安心しました。漫画のキャラクターにここまで感情移入したのも初めてです。
あまりいい展開ではなかったかもしれませんが
みいちゃんの宝物の中に山田さんとの思い出があってよかった思います。
山田さんの思い出の中に生きるみいちゃんが 漫画として形に残り、漫画の中で自由なみいちゃんのまま(ミイミイとして)生き続ける。という展開でよかったです。
色々謎が残っていますが、その辺も単行本になったら嬉しいです。