「愛咲く波間【電子限定おまけ付き】
」のレビュー

愛咲く波間【電子限定おまけ付き】

まちば

太陽も波も大きな愛でツツム!

ネタバレ
2026年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ…(しばし感慨にふける)よかった…。大好きな作家様の新刊。お待ちしておりました。よかった…よかった(←ただでさえない語彙力が更に崩壊中(笑))。ずーっとうるうるしながら読み、終盤はポロポロと涙が出て、とっても切なくて優しくて、久々にツツムと美波と共に綺麗な涙を流せた気がします。もともと素敵なお話しを描かれる作家様ですが、どんどんストーリー構成が上手になられていて、とても読みやすく、お話しにどっぷり惹き込まれました。そしてなんといっても画が素晴らしい!ひとコマひとコマが、それだけで丁寧に描かれたイラスト(という表現があっているのか…間違ってたらごめんなさい汗)のようで、惚れ惚れしてしまう。まちば先生の画、素敵なのはもちろんなんですけど、なんだか優しくて温かさが伝わってくるんですよね。大好きです。
攻めのツツムも受けの美波も、どちらも大切な人を失った経験があり、ツツムは自分の夢を諦めて、大切な人やものを守ろうと一生懸命で、美波は現実をなかなか受け入れられず、自暴自棄な日々を送っている。どちらの気持ちも間違ってはいない。ただ、ツツムには守らないといけないものがいろいろあったから、後悔する暇もなくただ必死にその日々を過ごしてきたのかな。一方の美波は、太陽の存在が唯一だったのか…その辺りは描かれていないけど。ツツムがほんとに良い奴で、読みながら(ツツムが太陽…)と思ってしまった私。自分も大変だろうに、それでもキラキラ光るような笑顔が眩しくて、悲しみに萎れていた美波を、太陽のように射して元気にしていった。亡くなった人の思い出をなかったことにするんじゃなくて、その面影も大切なものとして抱えながら、前を向いて笑って生きていく。美波にとってはツツムとの出会いが運命だったんでしょうね。太陽に照らされてキラキラ光る美しい波を、優しい風のように大きくツツム。…美波にとっても太陽にとっても、そして母や島にとってもツツムの存在が大きかった。すべてを受け入れて優しく包んでくれる。
最後は2人とも最高の笑顔で好き!大好き!愛してる!と言い合っていたのが、とても素敵でした。可愛い2人が、これから島のみんなと共に、笑って生きていく未来が見えて、ほのぼのした気持ちで読了しました。切ないけど、最高に優しいお話しです。みなさま、是非読んでくださいませ!
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