愛と欲望の螺旋 <新装版>
」のレビュー

愛と欲望の螺旋 <新装版>

冬森雪湖

名作。

ネタバレ
2015年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人間描写がとても深いです。ただのドロドロ話じゃない。シナリオが濃密で、これからどうなっていくのかと、引き込まれてぐいぐい読み進んでしまいました。暗く重い、悲しみにどっぷりと引き摺り込まれてしまうストーリーですが、そこから救われて希望のある終わり方になっているのが良いです。一方で、父が最後まで泰我たちを理解出来ないところとかもリアル。個人的に、あの父は嫌いなタイプですが、登場人物がそれぞれに皆魅力的で、それぞれにリアルで、読み終えた後も幸せを願わずにいられないお話でした。余韻がすごい。
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