二人だけの牢獄
」のレビュー

二人だけの牢獄

富樫聖夜/Ciel

美麗だが過激なイラスト

ネタバレ
2015年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父の後を継いだ宰相のヒーローと、やる気のない国王が父のヒロイン。
ヒーローがいなければ国が立ち行かない為、ヒロインは身体を差し出してヒーローを繋ぎとめます。
勘違いが積み重なってのすれ違い系のお話で、ヤキモキしながら読み進めました。
富樫さんの作品らしく、お互いがお互いを縛り合っての牢獄をテーマに最後までブレずに楽しめる内容でした。
ヒロイン、ヒーローだけでなく、父親の歪みっぷりもすごいです。
敬語でキチクなヒーロー、よい設定ですね。
ただ、これだけ頭のいい人なら、ヒロインが意識し過ぎて上手く話せない事くらい察してくれてもいいのに、そこだけ勘違いしちゃうの?ともやもやしました。
ヒロインもヒーローの大事な告白部分をショックを受けて耳に入ってなかったとか、ちょっと強引過ぎるかな~。
薬の辺りも先が読めたので最後のヒーローのネタバレはクドく感じました。
良く練られたお話だけど、富樫さんの作品の中では強烈に印象に残るほどではないかも。
イラストは美麗で、ヒーローがこっち見てるときなんか(正確にはヒロインを見ている)ドキドキしましたが、ヒロインがロリロリし過ぎているのがちょっと気になりました。
あと、技術的にも表現力的にも素晴らし過ぎる故か、がっつり過激なシーンもあり、びっくりしました。
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