身分逆転
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身分逆転

青砥あか/花岡美莉

ツンデレカップル

ネタバレ
2015年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 青砥さんの作品は現代ものを何作か読んだことがあったのですが、ヒストリカルは初めてです。
伯爵家の令嬢がヒロイン、そこの馬丁の息子がヒーロー。
才能を買われ努力して、従僕から先代伯爵の秘書に伸し上がったのだが、ヒロインの嘘で全てを失ってしまう。
それから縁あって以前よりも地位と富を得た時、ヒロインは莫大な借金を抱えて困窮していた。
ヒーローは借金を肩代わりし、ヒロインを愛人兼メイドとして傍に置き、復讐しようとします。
が、復讐っていうほどドロドロしてなかったですね。
ヒロインのメイド期間もほんの僅かでした。
傲慢な俺様ヒーローかと思ったら、ヒロインの事を好き過ぎて苛めちゃう、でも後悔して落ち込むを繰り返すヘタレな設定。
以前読んだ現代ものもそんな感じで、ヒロインに酷い事して後悔するのがよくあった様な…。
ヒーローが主導権を握りきれない、一味違う身分逆転でした。
ヒロインは秘密を抱えていて、それが一体何なのかヒーローと共に謎解きしてゆくようなお話なので、結構面白いと思います。
ヒーロー、ヒロインともに、素直になれずにツンデレ気味なのですが、ヒロインの方はちょっとキャラクターを掴みにくくて可愛いなぁと思えませんでした。
ヒーローも、もうちょっと、びしっとキメてくれたら魅力を感じたかも。
会話や心情の表現の仕方が軽い感じで、さらっと読める作品だと思います。
イラストは今回はちょっと好みではなかったです。
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