砂の下の水脈
」のレビュー

砂の下の水脈

深井結己

でもやっぱ好き

ネタバレ
2015年11月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 深井結己さんは結構好きで、色々読んでます。深井さんのは基本好きなんだけど、結構内容が心理的にエグかったりするので、作品によってはちょっとキツイ時もあるんですよね。
今回のは短編集、5つのお話が入ってます。
やっぱりいいなぁ〜と思ったのもあれば、そうでもないものもって感じでした。
「0.02」良かったー。卒業式のシーンはうるっときますね。ラストシーンも良かった。あぁ〜お願いだから幸せになって!と思いました!!
「BITER」も好きでした。元々お互い想ってるのに、なんでそういう事になっちゃうの。広海君、行動の選択間違ってるから!でもま、高校生だからこういう事思い着いちゃうのかしら…。でもま、最後が良かったので、まぁいっか、でした。
「Trillium」はうーん、あんまり。
「春宵値千金」は非常に短いお話でしたが、好きでした。短いので本当シンプルですが、なんかシンプルだからこその良さがあるような作品でした。
最後は表題作、1冊の内の3分の1を占めてます。最後迄「なに??なに????」って感じで読み進んでて面白かったので、最後のオチがちょっとありきたりで残念だったかなーって思いました。後、この作品だけで1冊位の長さで読みたかった…。もぅちょっと、この複雑な関係を掘り下げて欲しかった。略しちゃった分、ちょっと登場人物達が聞き分け良すぎて、ご都合に見えてしまったので。勝手な読み手の感想ですが。
そんな感じの1冊でした。
でもやっぱり深井さんは好きだなー。内容がエグかったりするんですけど、なんか心があったかくなる瞬間とその絵が毎回好きです。
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