このレビューはネタバレを含みます▼
「妄執の恋」を先に読んだらこちらのスピンオフだったので、購入してみました。
伯爵家次男のヒーローは完璧主義だが実はDT。
ある目的を果たそうとする貧乏男爵家令嬢のヒロインに強い酒を勧められ、目覚めると高級宿のベッドだった。
記憶のないヒーローにヒロインは「下手くそでしたよ」と言い、ヒーローのプライドをズタズタにする。
ヒーローのキザな振る舞いにヒロインがドン引きするというパターンが面白かったです。
途中、ヒーロー病んでくるというか、もともとバランスがおかしいんだけど、それがどんどん狂ってくる感じとか、搾取っ子のヒロインが冷静を装いながらもどこか空虚で悲しげなのとか、その辺りはすごく良かったし、泣けた。
ただソーニャ文庫を堪能したいと思ったら、この作品は物足りないだろうな…。
現代モノか？と思うような会話のやり取りも受け付けない人がいるかも。
あと、ヒューさんいい人だけど、ちょっと出過ぎ。
「妄執の恋」でも感じたけど、棲み分けてるんだから男同士の和気藹々あんまりいらないです。
私としてはその分NLらしい駆け引きを多めにして欲しいです。
ヒューさんもちろんですけど、アーヴェル＆オリヴィアカップルのスピンオフもつい待ってしまいそうですが、ソーニャらしく実は腹黒いヒューさんとか、絶倫ドSのアーヴェルとかで読みたいなと思いました。
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