月に濡れた蒼い薔薇
」のレビュー

月に濡れた蒼い薔薇

桜舘ゆう/naked

もっと盛り上がって欲しかった

ネタバレ
2015年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「蒼き薔薇の王子」と呼ばれる美しいヒーローに、湖畔で倒れているところを助けられたヒロイン。
ヒロインは記憶喪失だったので、ヒーロー専用のメイドとして傍で過ごしてきた。
ある日、ヒーローの兄王子と偶然出会った事で、その関係が変わってしまう。
桜舘さんの描くちょっとサディスティックで執着心の強いヒーローが大好きで、結構作品を読んできましたが、ヒストリカルは新婚内ストーカーに次いで2冊目です。
こちらのヒーローも執着心は強いけど、他の作品と違い激しさは控えめ、男らしくて優しい感じでした。
ヒロインは略奪されてしまい、そこで記憶が戻るのですが、そこからもっとお話が盛り上がれば良かったな~と、残念に思いました。
悪人とかヒロインの兄とか、名前しか出てこないので、実際に登場していろいろ動いて欲しかったな…。
二人の周囲ではものすごい変動があるのに、ずっとイチャコラして結果的に平和で幸せな感じで終わってしまうので、お話としては物足りないです。
せっかくの設定が活かされてないですね~。
でも、桜舘さん作品のヒーローの中では、このお話のヒーローが一番格好いいかも。
あと、大体ヒロインが閉じ込められてしまうので、かなり移動があり新鮮でした。
ヒストリカルの新婚内ストーカーも雰囲気が好きだったのですが、こちらも良かったです。
現代モノより好きだな~。
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