幸せの時間
」のレビュー

幸せの時間

国友やすゆき

人は弱いもの…

2008年1月30日
絵に描いたような幸せな家族、念願のマイホーム…誰もが幸せを信じて、疑わなかったはずの家庭が、少しずつ歯車を狂わせ、歪みを生じ、じわじわと崩壊していきます。
本当に大切なものは何か…わかっているはずなのに目先の欲望や快楽に溺れ、自分を見失っていき、
些細なすれ違いが大きな溝へと広がるうちにお互いを信じられなくなり、家族がバラバラになっていきます。
人は皆弱さを持つ愚かな生き物だと思う反面、人間の持つ荒々しいまでの強烈なエゴに共感もしてしまう、魅力のある作品です。
絵にやや癖があるものの、ストーリーの素晴らしさの前では気にならないです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!