このレビューはネタバレを含みます▼
イマドキの人には理解しがたい雰囲気かもしれません。
あっさりテイストがお好きな方には、意味も醍醐味もわからないでしょう。
先生の作品の魅力は、ゴシックテイストの耽美さやぞくぞくするような愛憎劇にあると思います。
今回まさかのアリスネタ。
先生のチョイスには可愛らしい感じがしました。
しかし、世界観は一切壊さず、あまりない箱庭感がいつもと違った戦慄を奏でているようです。
限定された範囲内だからごちゃごちゃとしているように感じられたかもしれせん。
大半の先生の作品は色々な場所に赴き、敷地的な解放感があったように思えます。
アリスネタでより、幅広い方々にも入り込み易い設定になっていると思います。
ボク的には、現代ものも中世ものもどちらも感じられるものもあり、先生の作品は至福一点に尽きるものと思っています。
好みもあるかとは思いますが、何度も読み返して読みたくなる作品の一つです。