蜜牢の海
」のレビュー

蜜牢の海

西野花/ウエハラ蜂

従兄弟と

ネタバレ
2016年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三十歳も年上の男と家の事情で婚約したヒロイン。
しかし、結婚前に馬車の事故で亡くなってしまい途方に暮れているところに、伯爵家の従兄弟たちがやって来て、どちらかと結婚して欲しいと言われる。
明治を舞台にした従兄弟との3Pモノです。
ソーニャの作品では別の作家さんが書いた「紳士達の愛玩」も3Pでしたが、あちらが洋モノ、こちらが和モノという感じで、どちらもエロ重視の背徳感をメインにしたお話という感じですね~。
従兄弟の家に同居して、ひたすら可愛がられるのが基本的なお話の流れで、ソーニャらしいストーリーを期待された方には物足りないと思います。
使用人の初江がヒロインに対し辛辣な態度を取るところが、何か秘密の香りがするのですが、後は、すごくあっさり、3Pを受け入れて世間体もとりあえず保って、こんなエロい私は恥ずかしいって言いながら幸せそうです。
それとなくソーニャっぽいテーマに沿って上手くまとめてあるという感じで分量自体も少ないし、どうなの~と思うのですが、従兄弟たちの叱った後に褒める、褒めるの言葉責めが素敵過ぎて私的には良かったです。
叱られるのも好きですが、褒め上手な二人の台詞に癒されました。
兄弟それぞれのシーンもあり、甘くソフトな感じですが、やっぱりBL作家さんとの事で懸念していた二人同時挿入があって、残念でした。
イラストは雰囲気があり、この絵師さんはソーニャの作品に合っていると思いました。
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