服従のくちづけ
」のレビュー

服従のくちづけ

伊郷ルウ/みずきたつ

身分逆転+すれ違いの王道ストーリー

ネタバレ
2016年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子爵家の嫡男であるヒーローと伯爵家の令嬢であるヒロインは舞踏会で出会って恋に落ち、ヒーローはヒロインに交際を求め手紙を送り続けたが、断られてしまう。
二年後、事故で両親と兄を亡くしたヒロインは、叔父に家を追い出されて何もかも失ってしまった。
働く術もなく、病弱で療養所で過ごしている妹を養う為、ヒーローに愛人として囲われることを承諾する。
身分逆転モノで、勘違いのすれ違いが切ない系のお話。
もう、この手の設定はお腹一杯なので、読み始めてえ~まさかソーニャ文庫の作品でこれはないよな~、どんでん返しくるよね?と思って頑張って最後まで読んで、何の捻りもなく読み終わってしまった事に愕然としました。
「服従」させるのも、いっつも同じ様な台詞だし、ヒロインは呑気な世間知らずだし、う~ん、別のレーベルだったらここまでがっかりしなかったのかもしれませんが…。
ソーニャ文庫の作品は、世界観とか設定がよく練られて凝っていたり、ものすっごい変態だったりで、読み応えがあって楽しめる作品が多い印象なのですが、この作品の「執着」は恐らく読者の求めている「執着」ではないかな~。
一回会って手紙何回か書いて振られただけであきらめて逆恨みなんて…、他のソーニャヒーローに比べると浅いですね~。
イラストは綺麗で良かったです。
あんまりドロドロしたのがお好きでない方にオススメ。
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