致死量の恋情
」のレビュー

致死量の恋情

春日部こみと/旭炬

良かった~!!!

ネタバレ
2016年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 辺境伯の父親と一緒に、領土視察の為「神の力」という意味を持つ村を訪れたヒロイン。
その村の隠された様な建物には、檻の中に閉じ込められ、傷だらけになったヒーローの少年がいた。
すぐに父親に告げ保護したヒロインは、ヒーローと共に暮らす様になる。
ヒーローは「忌子」と呼ばれ、猫の様な目を持っていた。
二人は強い絆で結ばれていたが、ヒロインが治療法がないと言われる病に罹った時、治療薬を渡したヒーローは姿を消してしまう。
「逃げそこね」が面白かったので購入してみました。
「つがい」「半身」「片翼」と表現されるヒロインとヒーローの関係。
どうしてそこまで思っちゃったの?と冷静に考えると、引いてしまうかもしれませんが、この世にはそういう相手がいるんだよ!と受け入れられると、二人の想いの強さにウルウルきます。
ヒロインは「じゃじゃ馬令嬢」と呼ばれていますが、そんなもんじゃ収まらないくらい、逞しく強い女性。
男装して馬を乗り回し、いざという時は相手を殴ってしまうくらいで、もうここまでくると素敵。
お話は「神の力」の村やヒーローの存在の秘密、ヒーローと王の緊迫した関係、ヒーローとヒロインの恋の行方などハラハラする展開で面白いです。
二人が結ばれるシーンでは、エロさより情感たっぷりの切なさや甘さを強く感じる事が出来て、本当に良かった~!!
乙女系小説ってやっぱりエロメインになってしまうのは仕方ないかな~と納得している部分はあるのですが、これくらいストーリーがしっかりあってエロ重視でない作品を読めると嬉しくなりますね~。
あれだけ苦しんだのだから、どうぞお幸せに!!と思える位、ハッピーエンドでも大満足でした。
ソーニャのサイトの番外編も良かった~!!!
泣けました。
オススメの作品です!!!
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