このレビューはネタバレを含みます▼
男爵令嬢のヒロインは、元々隣国から戦火を逃れ流れて来た孤児。
そこで保護してくれた領主の男爵夫人の元で育てられ、後継ぎとして養子になった為、周囲からは平民上がりと蔑まれる事が多かった。
ヒロインはそんな事にはめげずに言いたい放題やりたい放題、鞭を使って他者を操っていたのだが、その姿を王太子のヒーローに見初められてしまう。
すぐに自分の執務室に呼び出したヒーローはヒロインに「ぶってくれないか」と言う。
変態公爵が面白かったので購入しました。
こちらもラブコメです。
最初、まさかのBL？という流れがあり、一瞬怯みましたが、まさかのM男のお話でした。
会話の掛け合いが面白く、テンポの良い展開で楽しく読めました。
加虐と被虐は表裏一体の関係なので、どこで入れ替わるのかな～とドキドキ期待していたら、王子、そこでスイッチ入るのか！と嬉しくなるタイミングでのサディスティック変身で素敵でした。
「躾をご所望なのね？」と鞭を床に叩きつけるヒロインもカッコいい！
ヒーローの変態っぷりにドン引きのヒロイン、でも二人の結びつきは運命的でもあるのかな～なんてロマンティックな香りもします。
周囲の登場人物も個性豊かで楽しませてくれました。
でも、ヒロインは鞭を振るうけれど、相手を傷つけることは出来ないので、SMを期待してしまうとがっかりする内容ではあります。
ヒーローがここで縛って言葉責めか？とか、ヒロインが馬乗りになって調教か？なんて妄想しても肩透かし。
ドタバタコメディなノリで、内容は浅いです。
また、ヒーローの暴走っぷりは最高でしたが、ヒロインのキャラクターが不安定な面も残念でした。
ソーニャのサイトの番外編では、お子様達のエピソードで、これも笑えて良かったです。
イラストは綺麗でした～。
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