美しいきみ、月の華 【単話売】
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美しいきみ、月の華 【単話売】

吹屋フロ

泣かされました…

ネタバレ
2016年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 紹介文で気になったけれど、立ち読みがなかったので購入を迷っていたら読み放題にラインナップされてました!正解!普通に購入しても後悔はなかったと思います。
平家の時代、仁和寺に稚児として預けられていた平経正と、修行僧で経正の世話係をしている行慶の、儚い恋物語です。経正が賜った琵琶の名器青山が、お話のキーワードになっています。8つの時に仁和寺に入った経正が、元服して寺を出るまで、そして隆盛を誇った平家の時代から源氏へと移ろうとする時、再び青山を預けに仁和寺へ立ち寄る時の様子が描かれているのですが、この最後の経正と行慶の別れのシーンに思わず涙が出ました。表紙がちょっと…ですが、中の絵の方が断然ステキです。名前は存じておりましたが、初読みの作家さん、別の作品も読んでみようと思います。稚児時代のHシーンもありますが、いわゆるショタ、ということはあまり感じませんでした。元服寸前の頃だったからかもしれません。その辺はショタ苦手な方も安心していただいていいと思います。いいお話でした。
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