全般的に明るいノリ

あら、いつの間にか２巻も読み放題に。富士山さんの作品は、最近何作か続けて読みましたが、主人公の思考や反応がすんなり入ってきて読みやすいです。心情描写が基本的に丁寧っていうのかな。続編的作品「落下速度」では社会人の兄の大人な話が展開されますが、こちらは高校生なので、学園的な気軽なノリというか明るさというか、そういうトーンの展開です。弟の性格が能天気な設定なのも関係あるかな。
ただこの作品は、登場人物の区別がつきにくかった。間違うこと多数。あと、発行時の都合もあるのでしょうが、複数巻なのに全く違う話が入っているのが残念。男子校は男子校で、アンドロイドはアンドロイドでまとめて欲しかった。思考回路の分断はやっぱり疲れるので…。
読み放題対象。１巻181ページ、２巻181ページ。