このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった。展開が早く、巻数も少ないのであっという間に読めました。
謎の電話に助けられ(?)ながら友達や先輩を鉄民から守ろうとする主人公と、各々の思惑のもとに主人公に関わってくる登場人物たち。広いようで意外と狭い人間関係の中で話が進んでいくので小ぶり感は否めませんが(小さな島での出来事なので仕方ない?)、そのぶん身近な人がいつの間にか人間でなくなっているかもしれないという恐怖をリアルに感じました。
個人的には電話の主が小物すぎてガッカリしたのと、元々説得力に欠けていた鉄民の目的がラストのせいでさらにグダグダになってしまったのが残念。あのエンディングは好みが分かれそうです。