このレビューはネタバレを含みます▼
わ、なんだろ。この温度感好きです。たぶん少数派の感覚なんだろうなぁ。レビューにあった「低温火傷」ってウマイ！と思っていたら作品の中の言葉でした。開始3pでもう出来上がってるあっさり感とか、英紀の最後まで摑みどころのない感じとか、それにタジタジ反応する千里とか、なんだかおかしくて途中いっぱいぷっと吹き出してしまいました。普通は、なぜくっついたのか分からないと気になるものですが、この作品の温度感はそんなことも気にならなくさせてくれます（私だけ？）。
福岡に飛ぶシーンがありますが、実際、知人(ノンケ)が仕事でゲイの人に会ってる時、「奢るから今から美味しいラーメン食べに行きましょう」って言われて「いいっすね」って答えたら、そのまま飛行機で福岡に連れてかれた実例があって、まんまじゃん！ってウケてしまいました。
残念なのは絵がもう一歩なところ。とくに裸体。これはかなりキビシイ…。表題作がたった74ページなのも残念。
ほか「６番目のメガネ」「この街、この空の下」「フザけんな！」「今日はなんだか…」の４作品が入ってます。ほかの短編もオチがちゃんと考えられていてよいです。
総188ページ
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG