好きなひとと結ばれることが簡単ではない





2016年6月11日
愛なき結婚なのか、あったと思った愛が消えたのか、結婚は幸せをもたらさなかった。
穏やかでない台詞が、間に横たわる黒い背景が、二人は無邪気なラブストーリーに無縁であろうことを伝えてくれる。冷たいと思っている「夫」が、自分を「僕の妻」と表現するこだわり、また、好きでないならそこまではという出来事。結婚に見切りをつけたのにその遠いはずの夫の中に否定出来ない愛の存在。その疑似体験を通じて、ヒロイン「リー」よりも期待して読み進めてしまう(読者の私は)けれど、リーは彼への加害者意識もまた拭えず、去ること一択路線、或る意味ぶれない。
別離からの彼の行動が、それまでストーリーを貫いていた彼の読み取りにくさを返上、全課題克服して純粋な二人の物語になった。
やっと、やっと、この日が来ましたね、と結ばれることの意味深さを感じる一冊です。
穏やかでない台詞が、間に横たわる黒い背景が、二人は無邪気なラブストーリーに無縁であろうことを伝えてくれる。冷たいと思っている「夫」が、自分を「僕の妻」と表現するこだわり、また、好きでないならそこまではという出来事。結婚に見切りをつけたのにその遠いはずの夫の中に否定出来ない愛の存在。その疑似体験を通じて、ヒロイン「リー」よりも期待して読み進めてしまう(読者の私は)けれど、リーは彼への加害者意識もまた拭えず、去ること一択路線、或る意味ぶれない。
別離からの彼の行動が、それまでストーリーを貫いていた彼の読み取りにくさを返上、全課題克服して純粋な二人の物語になった。
やっと、やっと、この日が来ましたね、と結ばれることの意味深さを感じる一冊です。

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romance2 さん
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