バブリー時代？価値観がだいぶ違う。

270ページ、表題作+他2作、計3作品が収録。
表題作は190ページ弱、主人公の同級生の話と交互に描かれた2組のお話です。

さて、文庫本でページ数は多いのですが、読み応えは低いです。
かなり古い作品郡。
絵が古いだけでなく、価値観がモロに当時のチャラいもので、今読むとキツい、というか共感しにくい。。
例えば、ヤンキー、いい加減、遊び人、親の金で遊ぶ、バブリーな金遣い、好きな女に金遣うのは男の甲斐性≒つまり男に貢がせ使わせるだけ自分はいい女、などなど。。そういうのが流行りでカッコいい!て時でしたからね〜、そんな考え方がお話のバックにチラホラしてるんですよ。

だから、当時を知らない世代の方には、難しいと思う。
私は画が古臭いのは構わないので、高評価の方もいらっしゃるし買ってみたのですが、ヤンキーもバブリーな考え方も好きじゃなかったので、この本は合いませんでした。
恋愛云々より、主人公達の言動や考え方に引っ掛かりがあるから、ストーリーが素直に楽しめなかった。。

当時はこういう顔の画やお話、髪型や服装とかの漫画もけっこうあったから、このタイプの漫画が好きだった人には作画も価値観も慣れてるし、今読んでも楽しいんじゃないかな。

それと、今じゃ死語になってる言い方もけっこう出てきます（笑）
作者さんも後書きで、迷台詞、恥ずかしいと仰られてました（笑）

そういうのを踏まえ、あえて当時の一面を知るつもりで手に取るなら、面白いかも。
時代の遺物じゃないけど（なんて言い方スミマセン）

それにしても読み終わって後書きに今の絵で主人公が描かれてましたが、超〜カッコいい!!! ちなみに表紙ももちろん今の絵です。
作者さんの今の作画、ホント美麗ですわ♪
絵も相当変わっておられるので、試し読みは必須です。