このレビューはネタバレを含みます▼
へその緒も取れないまま教会の前庭に捨てられていた17歳のヒロインは、右目は水色、左目は緑色のオッドアイを持つ。
ずっと引き取り先が決まらなくて孤児院で育ったが、見初められて倍以上の年齢の資産家の後妻に迎えられた。
自分より年上の息子がいて、事業を全て譲り隠居しているという。
夫となる人の家へ向かう時、ある男性に会い、密かに淡い恋心を抱く。
私も「初恋の爪痕」が良かったので、購入してみました。
基本的には1対1のお話が好きなので、苦手なジャンルなのですが、さすが藤波さん作品とあって、設定が面白く３人の心理描写からも納得のいく流れではありました。
ただやっぱり、乙女系小説だとお父さんのお嫁さんになるハズだったけど息子と愛しあってしまい、お父さんが身を引くみたいな流れが多いので、お話に入りきれませんでした。
どうしてもお父さんジャマ！って思ってしまって。
ソーニャ文庫らしい歪みはそれぞれしっかり描かれていますから、複数好きな人だったら楽しめると思います。
こちらの作品も、文章が美しくて読みやすいです。
お父さんとコルセットはすごい執着を感じて、小道具の使い方が上手いな～と感心しました。
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