このレビューはネタバレを含みます▼
元々お転婆の子爵令嬢のヒロインは、淑女でなければと女性としての価値はないと何度も聞かされて育った為、仮面を被って完璧な淑女と呼ばれる様になった。
王都でも評判の美少女である妹は天真爛漫で周囲の人に愛される為、ヒロインは目立たない存在だったのだが、ある出来事に巻き込まれ、一日のうちに、二人の男性に求婚されてしまう。
片や王の側近である侯爵のヒーロー、片や好青年の神官長の息子。
ヒーローには得体の知れない変態という印象しかないのだが、勇敢で凛々しいヒロインを好ましいと言ってくれてとまどう。
毎日、早朝に男装して馬で駆けるのを日課としているヒロインは、いつも休憩している草原で偶然ヒーローに出会い、結婚を賭けた勝負を挑まれる。
この作家さんの作品は、登場人物がそれぞれ濃いキャラクターなのと、会話のテンポがいいところが面白くて、ソーニャ文庫なんだけど、明るい雰囲気で読めて楽しんでます。
こちらのお話も前半部分から、笑ってしまいました。
今回は、タイトルから気になっていて、読んでみたいなと期待していた作品でしたが、ヒーローが敬語の腹黒い変態で良かったです~。
ただ、その変態になった原因とかがちょっと弱くて、お話の設定自体は浅かったかな~。
また、妹のキャラクターが濃すぎて濃すぎて、年齢に合わないところもあり、多分、もう少し年齢が高くなるとシリアスになり過ぎるからかな?と思うのですが、いろいろ無理があって、残念です。
イラストは好きですね~。
ネタバレでごめんなさい、特に男装したティアのキスシーンが良かった~。
お気に入りです。