シンデレラの純潔
」のレビュー

シンデレラの純潔

リン・グレアム/麻生歩

何て気持ちのよい一冊なのでしょう

2016年7月11日
貧しさ、生い立ち、幼な子、懸命に働いて生きてく女性。
愛情深く自分を落とすことなく真っ直ぐでいる女性。
そういう境遇の女性が富豪と、という話は典型の設定であるが、やはり、ツボをおさえた安心の仕立て。

画風の特徴が生き、豪華なところは豪華さが見事に表されるため、そこに突然暮らすことになるタビーの戸惑いもブレーキをかけたくなる心情も安定の展開。

極上のハーレクイン世界に浸って養分補給が出来る。
日本じゃない、という空気を出すのに長けてる先生のひとり。建物を始めとするバックの絵の細やかさによって麻生先生ワールドが広がって酔えるが、赤ちゃんをはじめもう少し作品毎のキャラの違いをつけてもらえるとこの上に☆半個欲しくなったかも。
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