林檎裁判
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林檎裁判

岩葉純希

一気に三巻まで読みましたが…

ネタバレ
2016年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ クッッソ長いレビュー失礼します。
内容は無料版や広告でも予想できるような単純かつ、新さの無いもの。地獄少女に似てるかな。
ただ、女の子が復讐を決意する描写は迫力が有って、鳥肌が立ちます。正直そこら辺は地獄少女よりずっと凄い。
しかし、メイジー誕生?動機のせいで被害者は性的暴力を受けた女性にしかならないのも残念だと思いました。ワンパターンです。ネタ切れになりそうですが、伏線または今後の話の為に何か練られてるのかな?/
また、他の皆さんが言っていたように処刑の方法とその後が微妙。ザマァ系作品なのに、不完全燃焼です。処刑の時の裁き方は全ておとぎ話に沿ってるようですが、微妙。ファンの人に怒られそう。というか私はイラッとしました。
二人目の犠牲者の少女はアリスモチーフになっています。アリスが好きな自分としては中途半端な狂気の世界感のアリスは、正直言って不快です。縞々の猫と白兎が登場して裁判。処刑法が斬首。で?って感じ。ふしぎのくにの当て字も怖そうな漢字を羅列するだけ。それなら平仮名にするか普通に不思議の国、または別の名前(裁判の国とか?)にしてしまえば良かったのでは?と思ってしまいます。/
世界観の狂い方もただへらへら笑ってるだけで狂気というよりぬるい厨二病のようです。振り切れてないというか…ただのファッション狂気というか…。フルカラーだから白黒より迫力が出しにくいのかもしれませんが…決意の瞬間が素晴らしいだけに残念。
作者様が男性なのでしょうか?女性好きする不気味さ、狂気、耽美系厨二ではありません。どちらかと言うとソウルイーターなどのB級ホラー系の世界観っぽいです。しかもそれに中途半端に耽美が混ざってる所為で陳腐になってしまっています。
もし男性向けの世界観の作品なら、なぜ性的暴行を受けた少女や、おとぎ話など、女性受けの良いモチーフにしたのか疑問です。女性向けにしてはカッコイイ男キャラが居ないし、キャラクターの書き込みも微妙な気がします。これもフルカラーの所為なんでしょうか?
しかし巻が進むごとに女の子の描き方が可愛くなっていくようにも感じるので、それは以降の巻に期待です。/
酷評が多かったですが、作品のテーマ事態は好きなのと、タイトルにも書いたように一気に読んでしまいたくなる惹きつけられる作品ではあるので、ポイントに余裕がある時に続きを買いたいと思います。
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