このレビューはネタバレを含みます▼
どういう風に終わるのかな?と気になり最後まで読んでみましたが、兄達との絡みを散々見せてきたわりにあっさりと最後は好きな人(三男・春花)とくっついて終わります。最後にやっと好きな人と結ばれたのに、最後のエッチシーンはさらっと流されており、ページ数足りなかったの?と、全体的に不満の残るラストでした。
子供の頃から一緒に育てられたからこそ、兄妹から体の関係を持つ仲に変わった事に、ありえない設定ながらも最初はドキドキしたんですが、春花以外の兄二人は結局誰が妹だろうが嫁だろうが関係なかったようで…。なんというか設定が活かされてない気がしてしまうほどの異常さに萌えなくなったどころか引きました。
例えば、兄二人も妹だった頃から主人公の事が好きで、主人公じゃなきゃダメだから必死に稽古をして主人公を取り合っていた……とかなら納得できたんですが。
兄達が主人公に、子供の頃の思い出を語ったりするシーンがあったのに、それはただ口説く為だっただけで思い出を愛しく思ってたわけではないんだな~、と思うと虚しい気持ちに。好きでもないなら家の言う通りに同じ女を兄弟で代わる代わる抱くって本当に異常ですよね…。実は好きだった、っていう裏を期待して読んでたけれど、裏も何もなく1巻目の印象通りただの異常な家での異常な人達のお話で終わりました。
せめて春花お兄ちゃんには萌えさせてほしかったけど、ずっと家にはいないし、最後に迎えに来て終わりっていうのも納得できなかった。主人公の事が好きなら、心ない兄達に好きな子が抱かれて、苦しんでるようなシーンとか欲しかった。嫉妬してつい他の兄達と同じように主人公を抱いてしまうなんていう、ドロドロ展開も欲しかった。せっかくのありえないエロい世界観の設定なのだから、とことん面白く描いて欲しかったので残念です。
とはいえ、3人とのエッチが順番に見れたのは、エロシーン目当てではなかなか楽しかったです。絵が変だと思う部分もありますが、TLの中ではそこそこ綺麗な方ではないでしょうか。エロ目当ての方にはオススメできるので☆3で。