明るく楽しい話。秘密もあり・・でも軽い





2016年7月27日
あまりに調子のよい展開で、正体がばれるのかどうかハラハラドキドキしながら、最後まで楽しめましたし、ふたりがたどり着くまでくるくる振り回してくれました。
でも描かれる社会の、中流と上流のギャップ、空気や物質的な違い、は、物語の構成要素なのに何となくそこにある壁、みたいな描かれ方はしていない。お母さん一人のこだわり、で片付けられている。
所々断片同士が繋がりなく丸ごと詰め込まされた様な、言葉たらずのまま飛躍していっている印象があり、その省きが気になる。当事者はそこにいるとどうなんだろう、二人はどう意識しあっているんだろう、描かれるならばそういう歩み寄り、互いの心だけでなく、二人でいるときのヒロインのもうひとつの姿の影との折り合いについて、もっと、もっともらしさもほしかった気がします。
ばれた経緯が後回し解説となって唐突にテレビのワイド劇場のまとめの時間帯に入ってるみたいに語られますが、ヒロインと同時に読み手のこちらが、彼にはもうばれてしまってたことを知り観念する展開は、それなりに腑に落ちるよう配慮して欲しかった。ああそうだったのか、と、あとからならあとからなりの納得感をそこで得たい。
どこか簡単にお話が進むため、エッ待って、という間にちょうどよく人がいたり、事態が変化したりで、主役二人の置かれた面白い環境が表され切ってなかった気がします。
そして、何となく、こどもっぽい。一夜の夢、自体が、大胆であっても、全員がちょこちょこしており、それぞれのエピソード間に立ち回る実在感を、各人の立ち回る役どころの存在感をもっと持っていて欲しかった。
でも描かれる社会の、中流と上流のギャップ、空気や物質的な違い、は、物語の構成要素なのに何となくそこにある壁、みたいな描かれ方はしていない。お母さん一人のこだわり、で片付けられている。
所々断片同士が繋がりなく丸ごと詰め込まされた様な、言葉たらずのまま飛躍していっている印象があり、その省きが気になる。当事者はそこにいるとどうなんだろう、二人はどう意識しあっているんだろう、描かれるならばそういう歩み寄り、互いの心だけでなく、二人でいるときのヒロインのもうひとつの姿の影との折り合いについて、もっと、もっともらしさもほしかった気がします。
ばれた経緯が後回し解説となって唐突にテレビのワイド劇場のまとめの時間帯に入ってるみたいに語られますが、ヒロインと同時に読み手のこちらが、彼にはもうばれてしまってたことを知り観念する展開は、それなりに腑に落ちるよう配慮して欲しかった。ああそうだったのか、と、あとからならあとからなりの納得感をそこで得たい。
どこか簡単にお話が進むため、エッ待って、という間にちょうどよく人がいたり、事態が変化したりで、主役二人の置かれた面白い環境が表され切ってなかった気がします。
そして、何となく、こどもっぽい。一夜の夢、自体が、大胆であっても、全員がちょこちょこしており、それぞれのエピソード間に立ち回る実在感を、各人の立ち回る役どころの存在感をもっと持っていて欲しかった。

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romance2 さん
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