寄り道の恋
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寄り道の恋

リズ・フィールディング/牧あけみ

思春期の難しい年頃の子持ちとの恋愛に本気

2016年7月30日
恋してしまったヒロインがかわいいです。

結婚はなくても子どもが欲しかった、その気持ちもまたよくわかります。そんな意図そっちのけで「出会って」しまい、相手の素性なんて関係なく感性に正直に惹かれあっていきます。

ティーンエイジャーど真ん中の娘的には父を取られたくない。母親のこともあったし自分はどうなっちゃうんだろうと不安。潰すしかない話。反発もボイコットもよくわかります。

父親であっても恋はする。彼もまた、恋してから可愛い。

互いに正体を言えない。言い出すタイミング難しいですもんね。二人とも、互いにこの恋愛関係を悪くしたくはない。

最後の学校のドタバタだけはちょっと引いてしまったところありますが、そして、それだけに、娘の理解が拍子抜けな部分も否めませんが、プロポーズでハイ終わりではなくてよい。
物語の始めのテーマと首尾一貫し、バランスが取れました。

読み返すたび、あと★ひとつ以上付けられるなと思ってしまいます。
ただ、タイトルにある「寄り道」というのはピンと来ないのです。
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