地獄行きバス
」のレビュー

地獄行きバス

明治カナ子

シリーズ1冊目。トラウマ系2作品。

ネタバレ
2016年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 203ページ。文句なく星5!
タイトルがバラバラでわかりにくいけど、約半分ずつで2作品。
前半が表題作。夜の女王以降が後半のお話。

とても良かったです。
絵が古そうでびっくりしたけど、お話がすごくいい!
2つともトラウマ系で、心の描写が丁寧なお話。
ストーリー重視の方には、オススメ。

表題作は、とても切なくなるような始まりだけど、読みすすめていくとそんなことないです。
物に執着しすぎで繊細なカンちゃんと、物欲のなさすぎる修くん。
2人のそれぞれに足りないところを満たすような関係が良い。
修くんの包容力とカンちゃんへの思いやり(メシ)が素敵です(笑)。
作者さんの手抜き風なボーっとした顔が可愛くて大好き!

この話をそのまま受けた形での続きが新刊のギフト。
こちらはほとんどが表題作。
可愛いお似合いの2人が再び見れます♪
続刊の方では、かんちゃんの家族背景がお話の一端に。
この2人の話はずっと続いて欲しい。
さらなる続刊、希望です!


同時収録のお話は、家族とのトラウマで一人で眠れない話。
親戚の家で育ち従兄弟の部屋で寝ていたが、自立を目指し引っ越すものの。。
こちらの方が話は重い。読み応えはあります。
この話の続きも読みたかった。

※画風が古く感じるけど、表題作は2009年の雑誌掲載、後半の夜の女王ほかが2004年。
作品自体はそんなに古くないようです。
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