このレビューはネタバレを含みます▼
ラストは、おそらくこういう関係にある2人にとって何よりも恐れていること。「もしそうなったらどれほど私は後悔するだろう」と常に思っていながらも、お互い「今世」という考え方で別々の道をいく2人。
そんな2人にとっては、あの時の別れそのものが、もはや来世への約束と同然。
夏が彼の元に行ってしまったり、彼に別の女の人ができて終わるよりもよっぽど納得のいく物語でした。
不倫を肯定する話ではなく、それほど重要な責任が伴うということをしっかり伝えてくれていて、軽はずみにそういったことをしている人は、これを読んで随分と恥ずかしい気持ちになるであろう純愛でした。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG