ノーウェア
」のレビュー

ノーウェア

宮本佳野

2作目。テロ犯罪を背景に読み応えあり。

2016年8月28日
196ページ、1冊表題作。
ラストにショートでTJの由来と彼らの若かりし過去も。

コーリング→本作→エデン、の順。

シリーズ通して読むと、面白いです!
テロ犯罪を背景に、コーリングの2人(浅岡、シキ)が切なく、読み応えがあります。

TJと同期だったゲイの自衛官も新たに登場。
若い2人(浅岡、シキ)にちょっかい出してきます。

見た目のわりには、まじめな主人公の浅岡。
ストリート上がりで自信がなく、健気で切なくて可愛い。
対照的に、社会的にもしっかりしたTJ。
大人な包容力と優しさが素敵。

コーリングのシキも頻繁に登場。
謎だった彼のいろんな背景や想いが本作以降でわかります。

コーリングのレビューでシリーズ通しての感想を一通り書きましたが、、

スケールの大きな話のわりには簡潔に3冊で面白くまとめてあり、絵もきれいで読みやすい。
恋の展開はゆっくり、あっさりめ。
長編好き、ストーリー重視の方、切ない恋が好きな方にオススメです。
BL苦手の方も楽しめそう。

前作は読みきり(表題作とスピンオフ、2組の話)。
本作では読み終わらず3作目に続く連載ですが、前作の話が基にあるので、1作目から順に読んだほうが楽しめます。

シリーズ通してで星4,5。
(1冊だとたぶん面白くない)
背景の話も面白くまとまりもよかったので、応援をこめて星5で。
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