このレビューはネタバレを含みます▼
話以前に時代考証がひどい。茶々が色んな意味でひどい。歴史知らない人は楽しめますが、知ってる人は「違う、そうじゃない。」ってなるだろうと思います。
作者は何をベースに調べたのかは知りませんが、秀吉が茶々をムリヤリ我が物にしたとか、側室たちと一括りにされた女子高生みたいな安っぽい茶々様イジメ要員とか、寺に参詣して幼なじみの子を孕むとか、石田三成が茶々に片想いしてたとか、諸大名や正室、側室がい並ぶ中で秀吉を閨に誘うよう催促するとか……。
歴史以前に、茶々を舐めとんのかと言いたい。
歴史主題に描くなら、もっとマシなもん描けと言いたい。歴史や過去の偉人に敬意を払えと言いたい。
史実では、父母に相次いで死なれた浅井三姉妹に対して秀吉夫妻は非常に気を使って大事にしていたし、それは茶々が側室になってからも変わらなかったし。
茶々様イジメ要員の頭の悪い女子高生集団みたいな側室ズは、どれも名門の出自で、茶々の従姉妹の松の丸殿もいるし、秀吉に実家攻め滅ぼされた人も何人かいたはず。
名門の姫が、個室に閉じ込めて茶々の髪切るとかねーわみたいな。そんな頭の悪い品のない人ではないだろうと。
天下一の名城で巨大な城の筈の大坂城で本当に側室ズと茶々の遭遇率が高くて笑った。
下々の者である家臣に会いに城抜け出しては頻繁に寺で寝てる茶々の方がよっぽど品がないし、名門の姫としてどうかと思う。(で夜には秀吉に抱かれてるわけで、托卵のために)
托卵バレたら開き直るし、「自分の運命は自分で決める」とか格好いいこと言いますが、茶々に言いたい、「秀吉あっての貴女だから。」と、庇護されてる癖に身の程を知らないにも程があるし、そりゃあ反感買うわ。
あと、茶々の母である市の兄の信長が「叔父」表記になってましたが、「叔父」は自分の親から見て「弟」にあたる時に使うから、本来は自分の親から見て兄の場合である「伯父」表記が正しいし、ドクロ盃の冤罪とか色々情報古いなと思いました。
あと、万福丸は異母兄で、確かもう1人異母弟がいる筈なんだけど……と。ムリヤリ万福丸を弟に捏造しくても弟いるんだけど……(小谷城の戦いのあと、仏門に入りましたが)
結論としては悪夢大河シエだけで、スーイツ歴史はお腹一杯です。