くいもの処 明楽
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くいもの処 明楽

ヤマシタトモコ

作家買い

2016年9月29日
ヤマシタさんの登場人物はみんな個性があって、脇役ですら萌えの対象になる。BLだけど女の子も愛しいとか、人物が生き生きしていてその場で傍観しているかのように感じます。
表題作は32歳の店長に恋しちゃった26歳のアルバイト鳥原君。BLの世界じゃ26でも若いとは言えない年齢ですけど(笑)その攻め方も、マイナス思考を絡めつつ、必死さや不器用さや強引さがリアルな感じです。
明楽さんも32年女好きとして生きてきて、方向転換する不安や戸惑いが明るい性格と相まって笑いとなって表現されてます。
ドタバタと楽しい展開で、台詞も多いのでさらっと読む感じではないですが、じんわり楽しいお話です。
一つ気になったのは、書き下ろしで入ってる短編。それだけで一つの作品です。
書き下ろしで入れるなら表題作カプの方が読者は嬉しい。と、思う。
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