貴様と俺
」のレビュー

貴様と俺

紺野キタ

畜生道

2016年10月3日
この作家さんの「つづきはまた明日」が大好き💕で、そういう雰囲気なのかなーと思ってたら違ってた。負け犬として犬になっちゃうお兄ちゃん。夜の12時には人間に戻り夜明けには犬に戻ってしまう。そのお兄ちゃんをフォローしながらもお兄ちゃんの仕草にメロメロになっていく弟。好み分かれそうな作品ですね。血が繋がって無かろうが繋がっていようが兄弟モノがダメな人には向きません。お母さんまで登場してますし。
私も兄弟モノはあまり好きな属ではないのですが、この作品はお話全体の雰囲気も暖かいので読後感が良かったです。
負け犬、畜生道、コンプレックス、そういう「陰」のある言葉に対して、弟の「陽」の存在感。人は「陽」に救われるのかなー。
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