このレビューはネタバレを含みます▼
藤代流の確立のため、祖父に観月流に売られたも同然の主人公。主人公は10歳の頃から観月の男達に身体を弄ばれます。藤代流の確立の為に身体を好きにさせ稽古にも励んできた主人公ですが、藤代流に襲名したのは主人公の異母弟。主人公は観月の宗家に養子として迎えいれられ、完全に観月のものになります。全ては、主人公を手に入れたい観月が画作したことでした。世界観が素晴らしく、のめり込んで一気に読み終えてしまいました。心理描写よりは情景描写が丁寧で細かかったように思います。なので想像しやすく世界観の確立に繋がっていると思います。決してハッピーエンドとは言えないし、切なくて切なくて…。とても素晴らしい物語でしたので、星は5つ付けさせていただきました。ありがとうございました。