いつもの湯町さん、愛されまくりな主人公

湯町さんの作品を読んだことがある方なら予測しやすい、よくも悪くもいつも通りの湯町ワールド全開な短編集です。
湯町さんの作品を気に入ったことのある人なら普通に楽しめると思います。
どのお話も、極上イケメンな彼に周りなんて見えないほど、ヤンデレになりそうなほどにとにかく愛されている主人公の物語。
甘やかされたい、愛される物語が読みたい方にはオススメです。

ただ、本当に毎回ワンパターンです。シチュエーションやキャラ設定は違うのですが、一貫して平凡で普通な印象の主人公のことを、モテモテでイケメンな彼が何故か好きで好きでたまらないらしい。
そして、ぐいぐい来られるもんだから流されるように好きにさせられてしまう主人公。

湯町さんの絵も好きだし、男の子にベタボレされてるのも萌えポイントとして読んでいて楽しいのですが、あまりに毎回同じパターンなので読みすぎると飽きる作家さんです。
もうそれはお腹いっぱい、という気分になります。この作品を読み終わった後の感想は、御馳走様でした。って感じでした(笑)

良い言葉でいうと、面白さのブレない作家さんだし、毎回期待分は楽しませてくれるけれど、
湯町さんの新たな一面というものは期待しても、それは見れないです。例えば、主人公の事を最初は全く好きじゃない男の子が出てくるパターンなんて絶対にありません。他作品でも見たことが無いです。
いつも最初から好きで好きでたまらないです。
それを分かった上で読みたいと思われる方にはとてもオススメしたいです。