ルージュの刻印
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ルージュの刻印

小林博美/アマンダ・ブラウニング

結婚を諦めた女性に結婚を諦めさせない男性

2016年11月3日
愛してる女性と一緒になることだけを決めてくれた男性。押せ押せで何度も意思表明される。好きだった人にそこまで来てもらえていながら、彼には幸せになって欲しいから、彼女は彼を、逃げる拒む突き放す。
彼の熱意は凄い。
これで落ちないのは、ヒロインであるメガンのほうに辛く哀しい事情があるから。 それも、人には言えない、彼にも知られたくない事情が。

彼女は、他にも人知れず苦しむ問題を抱えている。

兄弟姉妹がひどい、というのもHQの一類型。
頑張っているのに兄のせいで状況が改善しない。

このストーリーは、彼が現れなかったらどうなってた、という一言に尽きる。

それだけに、断っても断っても誘ってくれる両想いの人がいるヒロインを、純粋に羨ましく思ってる自分がいる。
ヒロインの心の叫びを二度とも聞くことになった彼が、その隠されていた彼女の本心に接することが出来て、彼女を全面的に受け止めるところがただただ美しいストーリーである。
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