珍しい魔界もの 愛する人の為に自死を選ぶ

自分のことよりも相手を助けたい。愛する人の幸せを願う心。何が一体幸せなのか。人を幸せにするミッションを果たさなければならない魔界の王子が、二千年もかけて積み上げたお務めの実績の最後は難関で、ヒロイン、メガンの、最後のお願いであった。

好みの作風ではないが、魔神の不可思議さ、怪しさなどを気持ち悪くなく描いてくれているので作品に入り込む居心地も悪くなかった。

誰しも自分の願い事を叶えてくれるものの存在を願ったりすることはあるし、三つのお願いまで叶えられる、というのはファンタジーによくあるアイテム。

話は魔界ものとしてはありがちな人間との恋だけれど、それを通して普遍的な意味で、愛とは、幸せとは、というところを二人を通して描いている。

もっと互いの好意の深まりを見たかった気がする。

9頁目初出の職業名誤植と思われ少々残念。


私の本書に対するレビューの直前のレビューアーである、ミケさんのレビュー中の三文目、100％同意。

そこまで厳しくすること？、と思える厳しい評価には驚かされる事が多い。ほんとに、そんなに悪かったですかね？、と、しばしばその激しい低評価を見て、愕然としている。映画評だってその少ない星数なかなか見ない。このコミックシーモアさん、そしてハーレクイン(無論本書以外の話)中でも、ひとつ星などがより妥当な作品は数えきれぬほど沢山あるのに。その強い拒絶感よくわからない。わざわざ買って(試し読みで済まさず、ですよね？)読んでいるのでしょ。なのにその低評価、その挙げられた根拠に大きな疑問湧いて、結構わだかまる。原作、翻訳、漫画家、編集など相当数作り手が背後に居て、時間と労力(プラス精魂)かけて出来上がったものを、そこまで？
才能を感じてることが多い作品に星１つとか付いてあるのを見ると割とショック。絵ひとこまとっても私には無理なプロフェッショナルの人達。私にはひっくり返っても出来ない技術。

これがもしも市井の作品展や美術作品だったら、そこまで言わないよね？ また、読み終わらないで批判するのも。取り敢えず読んだ後のものも発信して欲しいと。

もっとも、私の感覚では何でこんなに高評価？、という、ヤラセらしき作品が今幾つかあるから、それら最高評価付けた人たちが大真面目で付けてるんだとしたら、同じでしょ、ということなのだろうか。(まさか・・！)